過去ログ - ヴェント「私の背中はアンタに預ける」
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2011/03/07(月) 09:30:23.60 ID:f0+Zu3GDO
中でも番外個体は緊張が解けたのか、力が抜けたように膝が崩れて大きく息を吐いた。
「よかったね」
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2011/03/07(月) 09:35:05.77 ID:f0+Zu3GDO
問われた浜面は乱暴にクシャクシャと頭を掻き、困った表情を見せた。
「実の所、俺も詳しい事情は知らねえんだ。場所と一方通行がピンチだから向かえ、って抽象的に電話で言われただけで……」
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2011/03/07(月) 09:36:29.55 ID:f0+Zu3GDO
自分は愚鈍だという事ぐらい自負している。けれども、絹旗の言い回しで幾ら何でも気付いた。
もし仮面野郎がココに来るという事は、
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2011/03/07(月) 09:38:10.47 ID:f0+Zu3GDO
会話を聞いていた冥土帰しは得心したとばかりに頷き、丁度通りかかったナースを呼び止める。
「ちょっと君、この番号を掛けてくれるかな?」
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2011/03/07(月) 09:38:55.19 ID:f0+Zu3GDO
見送った冥土帰しは再び、浜面に目を向けた。
「これで患者達の安全は保証されたね。君らも立ち向かうなら、何らかの措置を講じとくと良い」
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2011/03/07(月) 09:40:14.87 ID:f0+Zu3GDO
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2011/03/07(月) 09:41:33.00 ID:f0+Zu3GDO
「チッ、相変わらず鬱陶しいわねその右手。まどろっこしい事極まりない」
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2011/03/07(月) 09:42:23.84 ID:f0+Zu3GDO
空中に転移した第0位は砂鉄の竜巻を視界に入れ、空中を浮遊しながら手に持つ拳銃を装填。
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2011/03/07(月) 09:43:13.47 ID:f0+Zu3GDO
彼女は三角形のパネルが組み合わさった形状のカードを、指で弾いて上へ飛ばす。
カードの正体―――『拡散支援半導体(シリコンバーン)』だ。
面制圧を不得手とする原子崩しの弱点を補う、麦野が所有する道具。
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2011/03/07(月) 09:45:14.19 ID:f0+Zu3GDO
目を細め、彼の姿がブレた。
空間移動を発動させたのだ。
地に手を付いて、麦野と遥か十メートル以上離れた地上へ転移する。
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2011/03/07(月) 09:46:41.38 ID:f0+Zu3GDO
伴って生じた爆風や衝撃波が第0位を存外に吹き飛ばし、ビルに背中から激突する。
爆風によってビリビリと空気が震動。けたたましい音を立ててビルの窓ガラスが割れていく。
並び立っていた木々が焼かれ薙ぎ倒し、砕けたアスファルトの破片が散弾のように飛び散る。
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