過去ログ - ヴェント「私の背中はアンタに預ける」
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2011/03/17(木) 22:57:39.71 ID:TwTrVj3DO
「さて、お姉様。もうお気付きですね? 科学は常にどんな時も進化を遂げています。今この兵器を見たからと言って、明日同じ物が見れるとは到底有り得ません。
憶測に過ぎませんが、明日になれば超電磁砲と原子崩しが同時速射される兵器が開発される可能性も否めなくは無いのです」
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2011/03/17(木) 22:59:29.26 ID:TwTrVj3DO
「元々は行使する予定では無かったのですが……不思議ですね。
これが『憤り』なのでしょうか? ミサカに感情はインプットされていないのは間違いありません。ですが、お姉様のお言葉により躊躇いが消えました。感謝します」
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2011/03/17(木) 23:00:42.12 ID:TwTrVj3DO
以前上条当麻に橋梁で同じセリフを言われた時、自分は激情を抑えきれず激昂した覚えがある。
端的に言えば、今この瞬間は『あの時』の立場とそっくりなのだ。
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2011/03/17(木) 23:01:55.21 ID:TwTrVj3DO
御坂美琴には解る。
00000号は、自らの姉を“わざと”窮地に追い詰めて、精神を崩壊させた上で―――理性を失った姉に殺されようとしている事を。
何故確信出来るか? だって00000号が自分から言ったではないか。
以下略
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2011/03/17(木) 23:03:27.19 ID:TwTrVj3DO
だからこそ、00000号に殺す気は無いと推測した。
御坂美琴という姉を出来るだけ追い詰めて追い詰めて、最後に砕け散る。
彼女の運命は「死」しか迎えない。この戦闘に勝っても負けても、引き分けでも行き先は「死」。
生きる道は元から閉ざされている。ならばせめて、我が姉に殺されよう。
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2011/03/17(木) 23:04:29.39 ID:TwTrVj3DO
御坂美琴は歯を強く食い縛り、歯軋りする。
我が妹の胸中を漸く理解した彼女は、憤りと共に決意を示唆。
以下略
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2011/03/17(木) 23:06:17.76 ID:TwTrVj3DO
00000号は再度、原子崩しを姉へ撃つ。
瞬く閃光は猛々しく視界を覆い、一発でも喰らえば肉だろうが骨だろうが金属だろうが消し飛ぶ威力。
美琴は手を翳し、原子崩しの軌道を変えて直撃を逃れる。
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539
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2011/03/17(木) 23:07:59.09 ID:TwTrVj3DO
何故なら―――頭上で又もやガシャガシャと動力音が響いたからだ。
それも、一ヶ所からではない。
動力音は左右の耳から違ったタイミングで聞こえてくる。
つまり、―――設置された機関銃は『二つ』。
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2011/03/17(木) 23:09:44.78 ID:TwTrVj3DO
「本気でシャレになんないっつーのッ!!」
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2011/03/17(木) 23:11:48.46 ID:TwTrVj3DO
「―――っ」
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