過去ログ - ヴェント「私の背中はアンタに預ける」
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651:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/03/28(月) 02:48:49.98 ID:XKbl6oTDO
上条当麻は微動だにもしていない。口を動かす様子も見せなければ指一本さえも。

だとすれば今の咆哮は竜の意志。
身を挺して護れないなら、別の手段を行使する。主人に害が及ぼさないための立派な自意識。



「―――」



上条がつい、と顔だけ上空に飛翔するガブリエルへ振り向かせた。
何を発言する訳でもなく無言を貫き通し、視界に入れた大天使を睨む。

信念が宿った瞳が変貌して、淡く邪悪な光を宿す。それは彼の身体から溢れ出す陽炎が、両目に集中した故に起きた現象。
彼が漸く静かに口を開け、何か発しようとした時だった。



「ghmu 物理 qxbe 圧砕 gky」



ドンッッ!!!!!! と。
500メートル上空から雪に覆われた地面へ、瞬時で降り立つ。


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