過去ログ - ヴェント「私の背中はアンタに預ける」
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716:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/04/01(金) 11:32:37.12 ID:hmootBDDO

ふと、仰いで天井を眺める。
浴槽から湯気が立ち上り、熱気が籠もるも、取り付けた小さな窓の隙間へ逃げていく。
頭に浮かぶ事は……何も無い。
虚無感に覆われ、モノクロの世界に彼女は放り込まれた。
以下略



717:977[saga]
2011/04/01(金) 11:34:23.70 ID:hmootBDDO

蟠り。靄。憂鬱。鬱積。葛藤。
様々な感情の糸が、彼女の中で縺れて、解け合う事は決して無い。
糸は心を縛り、身体を呪縛する。
多くの糸は表情さえも奪う。
以下略



718:977[saga]
2011/04/01(金) 11:36:21.90 ID:hmootBDDO



「……〜〜っ」

以下略



719:977[saga]
2011/04/01(金) 11:37:23.51 ID:hmootBDDO
ブクブクと暫く泡が湯船に幾つか浮かんだ後、緩慢とした動作でヴェントの顔が水面に覗かせた。
眉間を顰め、先刻より真っ赤になった顔で涙目になりつつも、彼女はボソッと呟く。



以下略



720:977[saga]
2011/04/01(金) 11:38:13.31 ID:hmootBDDO


上条当麻は通路を歩いていた。

さっきまでフィアンマとオッレルスを加えた男三人という、実に華が無い状況で密談を行っていた所である。
以下略



721:977[saga]
2011/04/01(金) 11:39:03.23 ID:hmootBDDO

運が悪い事に折れた指は右手なので、魔術では治らない。
一階に下り、キッチンに居るシルビアに救急箱を借り、仕方無く指を最低限に手当て。
何度も病院へ運ばれている内に、指の骨折程度なら何とか自分で治療を覚えるようになったのだ。
……何だかそれも悲しい気がするが。
以下略



722:977[saga]
2011/04/01(金) 11:40:23.12 ID:hmootBDDO



オッレルスやフィアンマと話していたからか、はたまた大天使との疲れが有ったからか。
どちらか定かでは無いが、彼は少なくとも“二つ”、重要な事柄を忘れている。
以下略



723:977[saga]
2011/04/01(金) 11:41:27.21 ID:hmootBDDO
上条当麻は我が目を疑う。
眼前に広がる光景の意味を、理解出来なかった。状況の整理が追い付かない。

人。人が居る。
それも女性。しかも裸。
以下略



724:977[saga]
2011/04/01(金) 11:43:11.75 ID:hmootBDDO



「い、いや! ここここれはワザとじゃなくてだな、うん!! 俺も疲れてたし、お前が先に入ってた事忘れちまってて……」

以下略



725:977[saga]
2011/04/01(金) 11:48:31.67 ID:hmootBDDO
投下しゅーりょーです


やっと自覚、かな?
一人の時間が出来る事で考え耽て、気付かされたって感じです


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