過去ログ - ヴェント「私の背中はアンタに預ける」
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9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/02/11(金) 08:10:23.17 ID:+oy27w/DO


「まるで病原菌ね……フィアンマも感染者だったりして」


止めよう、冗談に聞こえない。これ以上考えても気分を自ら悪くするだけだ。
思考を切り替えよう。フィアンマ捜索について……と、そこで彼女は気付いた。

些か混乱してきたので状況を整理する。先日アックアに呼び出されて、元ローマ教皇の依頼でフィアンマを連れ戻して来いとアックアから伝えられ、本題の路線が逸れて術式の話になり、アックアが先にこの場を去り……現在までの事柄を辿って再確認。一つの過程が抜けているのだ。―――ということは?


「肝心の手掛かりを訊き忘れてる……?」


彼女は慌てて身を翻して大聖堂の玄関へ駆ける。バン! と乱暴に扉を開け放ち周囲を見渡すが、目的の人物は当然の如く既に居なかった。

諦めたのか、ヴェントはがっくりと項垂れるように落胆。アックアとの通信手段は無い。途中で合流という手もあるが、その間にフィアンマが見付かっている可能性が高い。
結論として自分の足で手当たり次第、手掛かりを探していくしか無さそうだ。


「チッ……私は情報収集にゃ向いてないっつーの」


『自分本位なる行動』。

彼女はつい先日見た書類の中に、そう綴られていた文章を反芻する。
あながち間違っては無さそうだ。何だかそれも癪な気がするが。


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