過去ログ - 面接官「えーと、次の方…ちっ、なんだ無能力者か」 佐天「…」
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39:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/02/13(日) 01:08:59.35 ID:ARwoeirM0
「涙子さんは今どちらにいらっしゃいますの?」

「事件のことを知ってからは部屋にこもりっきりで・・・。誰とも話したくないと言ってます。」

客間へ通された私にお茶を用意しながらお母様が答えた。
塞ぎこむのも無理はない。私だって警察という立場でなければ立ち直ることなどできなかった。
いやまだ立ち直ってなどいない。仕事だと割りきって無理矢理に自分を納得させているだけだ。
気を抜いてしまえば初春の死という事実の前に、為す術も無く押しつぶされるだろう。
それ以上考えるのをやめて、そうですの、と小さくつぶやいて目を閉じた。

まぶたの裏に浮かんでくるのは4人で過ごした華やかな時間。
そのうちの1人である初春は、もういない。
助けられなかった、助けることができなかった。
自分にはどうしようもないことだったとはわかっていても悔しい気持ちが込み上げてくる。

だからせめて佐天さんだけは助けたい。
その思いだけが今の私を突き動かしていた。


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