過去ログ - 面接官「えーと、次の方…ちっ、なんだ無能力者か」 佐天「…」
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54:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/02/20(日) 23:41:59.24 ID:69IPcklf0
私の携帯に佐天さんからのメールが届いたのはそれから3日後のことだった。
その文面は短く単純で、最低限の言葉だけで綴られていた。

「明日午後一時に〇〇駅に来て下さい。」

了解の旨をこちらも簡素な文で表して返信をした。
返信が完了したのを見届けてから携帯を折り畳み、大きく溜息をつく。

もちろんこれで佐天さんが十分に立ち直れたと思うほど、私は楽天家じゃない。
それでもこのメールを私に送ってくれたことがただただ嬉しかった。
私の言葉が佐天さんに届いたのか、それとも彼女自身の力が初春の死と向きあうことを可能にしたのか。
いずれにしても、事態が好転したことは間違いない。
佐天さんがどれほど回復したのかはわからないが、明日はできるだけ新しい情報を聞き出したい。
それが佐天さんを助けること、そして初春の仇を取ることへとつながるのだから。

ただひとつ気がかりなのは、待ち合わせ場所に指定されたのが事件現場の最寄り駅だということだ。
事件当日、初春と佐天さんはその周辺を遊び歩いたという。
佐天さんにとっては、いやでも事件を思い起こす様な景色ばかりのはずだろう。
それともそれらを見ても動じないほどに回復しているということなのか・・・?
昨日お母様から聞いた様子からはにわかに信じがたいが、それならそれで素直に喜ぼう。

とにかく今は色々と考えても仕方ない、話は明日になってからだ。
自分に何が出来るのかをもう一度確認して、強く心を引き締めた。


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