761:『究極生物編』:第5話 ◆K/7LL5shls[saga]
2011/02/16(水) 15:03:43.31 ID:aCfGM3oS0
―――『8月15日』『午後8時』
―――『学園都市』『集英製薬医科学研究所』
査楽「しかし…本当によろしいのですかね、霞の目博士」
霞の目「構わんと言った…今回の問題はあくまで我ら『ネオドレス』の解決すべき問題」
霞の目「『統括理事会』の直属部隊だか何だかは知らんが…我々の事情に…」
霞の目「『外部の人間』に余計な干渉はされたくないのだ」
―――『新生物進化実験(アルティメットシフト)』と呼称される『総合的実験計画』
それをほぼ独自に実行している組織である『ネオドレス』の首班『霞の目博士』は、
自身の子飼いの部下である『査楽』を研究所の私室に呼び寄せて、『ある指令』を彼へと下していた。
今から三〇分ほど前、あの『アレイスター』の『直属部隊』の一つである『マージナル』が、
現在『ネオドレス』と敵対関係にある暗部組織『カモッラ』への共同戦線を張ると言う名目で、
この『集英製薬医科学研究所』へと来訪していた。その彼らは、今は研究所内の某所で、
部下の研究員に適当に相手をさせて待たせてあった。
『集英製薬医科学研究所』…と言うのは『表向き』の名前。
『集英製薬』などと言う会社は形式だけで殆ど実在していないに等しく、
この『研究所』の実態は、『統括理事会』から独立的な地位を与えられた特殊研究機関、
その名も『ネオドレス』の最大の研究所にして、その『本部』として使用されている施設であった。
壊滅した旧『ドレス』の残党が『学園都市』に流れ着いた事で発足した『ネオドレス』は、
元が外部の組織であった為か、独立性が強く、研究所の保安要員と言う名目で、少なくない独自の戦力を抱えている。
その『研究』が取り扱っている『モノ』の『重要度』と『危険度』から、『アレイスター』も『ネオドレス』が独自の戦力を持つ事を認めていた。
『青髪ピアス』こと『第六位』たる『分子振動』は、事実上『ネオドレス』の専属の『超能力者』であるし、
佐天・『欠番個体』を追跡していた、この査楽や『ハンター部隊』なども、そんな戦力の一環であった。
霞の目「我が『ネオドレス』の犯したミスのツケは我々が自らので払う」
霞の目「いらぬ恩を『統括理事会』には作りたくは無い」
そして今、霞の目が『査楽』へと…正確には彼の後ろに居る『四人の男女』も含めて、
『五人』の『ネオドレス』直属の戦闘員達へと下している『指令』は、
言うまでも無く、現在『カモッラ』に保護されている『欠番個体』の『処理』であった。
霞の目「最早一刻の猶予もならん」
霞の目「無理に『回収』しろとは言わない。あの『被験体03』だけども確実に処分するのだ」
霞の目「『カモッラ』の小僧共など…その後ならば、手管で何とでも出来る」
霞の目「『バオー』の秘密が外部に漏れるのだけは絶対に避けねばならない」
霞の目「それが『アレイスター』の直属部隊である『マージナル』とやらであってもだ」
霞の目「そこで、我が『ネオドレス』が誇る君達『スメルシュ(殺人課)』諸君に」
霞の目「これよりもう一度確認も兼ねて『指令』を下す」
1002Res/320.22 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。