過去ログ - 花山「ありゃア・・・惣流・・・・・・・・・安価頼むぜ・・・」
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赤いイヤーカフ
2011/08/04(木) 14:01:33.78 ID:KsLWHXOq0
午後10時12分
ケンスケ宅
ケンスケ「はぁ〜〜・・・・・・今日はこれでいいか。」
毎日少しずつ進めていたプラモデル製作を中断したケンスケは、完成目前の作品を手にした。
ケンスケ「やっぱりいいな〜・・・トウジやシンジ達にもコイツの魅力が分かるんなら、毎日語り合えるのに・・・」
彼が手にした空母は、プラモデルとは思えない重厚な輝きを放っていた。
パーツの全てには汚しが入れられ、着水部には微細な錆が確認出来る。
少しやり過ぎた加工のせいで一見すると廃棄船に見える出来だが、ケンスケはそれで満足していた。
トス・・・ ボフッ
机の上に敷いた新聞紙に作品を置き、自身はベッドの上に寝転がる。
両手を後頭部に回し、両足は若干開いた体勢に。
ケンスケ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
天井を見ながら、今日見た光景に思いを馳せる。
モノレールから見た広大で壮大なジオフロント。
その中で反射光を輝かせるネルフ本部。
全てが整えられたネルフの施設内部。
最新の機器。最新の設備。見たことのない長大なエスカレーター。
訓練所にいた屈強だけでは表現に足りない漢達。
その漢達と肩を並べ
まるでクラスメイトと接するかのように、訓練について語り合うバキ。
目まぐるしい戦闘を展開する汗塗れのアスカの姿。
呼吸を少しも荒げる事無く、アスカと渡り合い追い詰めるラーメン屋。
苦痛の表情を浮かべながら袴の老人と闘うシンジと
シンジを気遣いながら目の前の義手の漢と闘う綾波。
学校の中では、決して見る事が無かった二人の素早い動作。
鳴り響く打撃音。
揺れる床。
時折舞い飛ぶ床板と木屑。
漢達から放たれる人殺しの気配。
ケンスケ「俺じゃ無理だよな・・・・・・・・・」
諦めの悪いケンスケは、エヴァのパイロットになる夢を諦めた。
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