222: ◆XtjOmDyc46[saga]
2011/05/08(日) 18:16:32.53 ID:sFSCz0pbo
「アンタらの事は正直受け入れきれないし、クローンなんてものを許容できないけど」
美琴は一瞬だけ、ミサカ9982号の方へと視線を向ける。
それは顔を向けるものではなく、横目で窺う程度のものだった。
「それでも、あんな実験の正体を知って、その上で放っておけるほど人でなしでもないつもり」
「……お姉様」
真っ直ぐと前を向いたままの美琴の顔。
ミサカ9982号から見た横顔は真剣そのものであった。
「アンタ達の事とか、作りだした人間とか、その話はこのフザケた実験を片づけてから」
「………」
「それからゆっくり、話は聞かせてもらうわよ?」
車をも抜いていくような速度で、美琴とミサカ9982号は駆け抜けていく。
まさしく風を切るといったような速度で、移動していく。
先程まで目と鼻の先で対峙していた一方通行はもう豆粒のようなサイズになっている。
――――――はずだった。
美琴が状況を確認しようと、後方に視線を向けたときだった。
あの白い超能力者が砲弾のようにしてこちらへと向かってきているのが視界に飛び込む。
「えっ!?」
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