過去ログ - 一方通行「お前……上条か?」
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223: ◆XtjOmDyc46[saga]
2011/05/08(日) 18:17:04.14 ID:sFSCz0pbo

 遅かった。
 美琴がその予想外だった事態に気付いた時、迫りくる一方通行は真横へと並んでいた。
 一方通行は高速移動する美琴にしっかりとスピードを合わせ、握りしめた右拳を振り下ろす。
 ゴンッ! という鈍い音が響き、美琴の身体がミサカ9982と共に地面へと落ちる。

「ぐがっ、は……!?」

 全身を強く叩きつけられた先は貨物列車の操車場のようだった。
 敷き詰められた砂利が身体に刺さる感覚に顔をしかめ、美琴は立ち上がる。
 もうもうと上がる砂煙の向こうには、悠然と立つ第一位の姿があった。

「ハッ……レベル5とやンのは初めてだけどよォ……案外、大したことねェなァ、超電磁砲」

「うっさいわね………」

 美琴は自分の後ろに転がっているミサカ9982号に目をやる。
 弱ってはいるものの意識もしっかりしているようだった。

「そんなに強いなら、もうこれ以上何を求めるってんのよ! この子達の命を犠牲にしてまで手に入れたいものってのがあんの!?」

「………じゃァ、一つ尋ねるが、超電磁砲」

 一方通行は一瞬だけ言葉を詰まらせる。

「人間を護るために実験動物の犠牲が必要って事になっても、テメェはそれを止めンのか?」

「そんなの詭弁よ。現にこの子たちは『人間』としてちゃんと生きてるじゃない」

「お前は本当にそのクローン共を人間だと認めンのか? お前の知り合いもか? 家族もか? 見ず知らずの人間も、全員がそこのクローンを『人間として生きてます』って認めンのかよ?」

「っ!?」



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