277: ◆XtjOmDyc46[saga]
2011/05/21(土) 22:03:00.56 ID:rSOcrOj0o
「俺は大丈夫だから」
何を根拠にしているというのだろうか。
確かに上条にも電撃は通じなかった傷一つ負わせることは出来なかった。
それでも、ただの無能力者を、関係のない他人を、こんなところにおいていっていいものなのか。
「御坂……」
「ああああああ、もう!!」
美琴は地面を踏みしめてミサカ9982号と上条の元へと駆けよる。
そしてフラフラしている妹の身体に肩を貸す。
「絶対、無事で帰ってきなさいよ。今日の有耶無耶になっちゃった約束、今度守ってもらうからね」
「あぁ……そん時は妹も一緒にな」
上条の言葉に、美琴は口元を緩める。
「約束したわよ」
美琴はそう言い残し、電撃の腕を伸ばしていく。
先程一方通行に追いつかれてしまったそれも、今度は上手くスピードに乗って行った。
「何がしてェンだ?」
「お前とちゃんと話がしたかった。鈴科、あの時から今まで、何があったんだよ?」
『あの時』、あの別れた時から、互いに連絡はとらなかった。
お互いに何があったかなど知らない。
(なにをしてきたか、ねェ……)
思い出したくもない、そんな過去だ。
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