過去ログ - 9982号「あなたがミサカの…お姉様…?」 美琴「えっ…」
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65: ◆k6RW/3k7XQ[saga]
2011/03/28(月) 15:38:34.98 ID:LBYHUay80

9982「まぁ、こんなボロ可愛い缶バッチなんですけど、なぜだか…懐かしい感じがするんですよね」

9982号は続ける。
手の中の缶バッチを優しく握りしめながら。

9982「服に付けてると心が落ち着くんです。まぁ持ち主は未だに見つかりませんけどね」

9982「ぶっちゃけ、世界にただひとつの缶バッチでもない限り、持ち主なんて分かりませんって」

そう言い終わると、9982号は買ってきたばかりのアイスを食べ始めた。


打ち止め (世界にただひとつ…か…)


確かに同じ物を持っている人なんていくらでもいる。
この缶バッチだってそうだ。
いくらガチャガチャで中々当たらない景品だとしても、持っている人はたくさんいる。

でも――――――

打ち止め「こんなに傷ついて、ボロボロになって、変形までしてる缶バッチなんて……普通ありえないよね。
     ってミサカはミサカは呟いてみる」

打ち止めは9982号に聞こえないくらい小さな声で、ボソッと呟いた。

実験の途中で妹達との接続が切れているためハッキリとは言い切れないが、
恐らくこの傷は、実験の最中で付いたものなのだろう。


矛盾している点はたくさんある。
しかし打ち止めは心の底で確信していた。


きっと、
この缶バッチは―――あの時の物だ。






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