過去ログ - 一方通行「…………お前なンか、大嫌いだ」
1- 20
142:>>1[sage saga]
2011/09/30(金) 16:38:34.77 ID:3A3QP5F+0
<新棟 3階>

一方通行(くそ、まだ3階かよ……)
 
 一方通行は荒い息をつきながら、廊下の隅にしゃがみこんだ。
 周囲は今のところ騒がしくは無いが、少し耳を澄ませば銃声や足音、そして悲鳴が聞こえてくる。
 一方通行があの部屋から逃げ出したのは、今から15分ほど前だ。
 本来ならばとっくに脱出してもおかしく無い頃だが、杖が無い事や人目を避けなければならなかった事が災いし、
まだそれに至っていない。
 杖代わりの箒も、階段を下りる途中で折れたのも、また一段と彼女の移動速度を遅くさせている。

一方通行(あの教授とかって奴も、そろそろ俺が逃げ出した事に気付くはずだ)

一方通行(こンなところで休ンでる暇は無ェな……)

 そう結論を出した一方通行は、壁に寄りかかり、ゆっくりと立ち上がる。
 そして、また歩き出そうと一歩踏み出した。
 だが、その直後の事だ。

??「こっちだ!ひとまずこっちに逃げろ!」

 バタバタと、背後から騒々しい足音が聞こえてきた。
 その音は次第に大きくなっていく。

一方通行「チッ、こっちに逃げ込むつもりかよ!」

 一方通行は壁をつたいながら必死で歩きだす。
 しかし、走る男達と彼女のどちらが早いかなど考えるまでもない。
 男たちの叫び声や足音はどんどん彼女のいる廊下へと近付いていく。
 今では、その息遣いまでも聞こえるようだった。 
 慌てて振り返る一方通行の眼にはまだ彼らの姿は映っていないが、それも時間の問題だろう。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
157Res/126.24 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice