過去ログ - インデックス「長点上機?」一方通行「あァ?」
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◆ObanGQEW7M
[saga]
2011/05/30(月) 00:36:59.95 ID:0jP/KOvAO
支離滅裂だと思った。
必要なことを話す気も無く、ただ単に人に喚き散らして。
自己満足、愉悦に浸るのは良いが巻き込まないでくれないか。
(……だが、俺もか)
嫌悪の理由は先ほどまでの、倒錯していた自身と被るからなのか。
こんな思いをさせているのなら、何とかしなくてはいけないと彼女の顔を思い返し――。
――――何か忘れているような気がする。
とにかくこの得体の知れない男を追及しなければいけない、そしてそれの材料は揃っている。
――しかしながら、悲しいぐらいに頭は働いてくれない。
いつもの明晰さはどこへやら。
(……薬か)
何気なく背中の下に意識をやると、そこは固い椅子のようだ。
後から知ることになるが、一方通行が置かれたのは木製のベンチの上であった。
――ザザッ、ザッ。
徐々に遠ざかっていく足音は、不規則で煩わしい。
かなり長い間に渡って、彼の耳朶を叩いた。
目を開けているのかも怪しい、どちらにせよ意識は断続寸前だ。
「……知る、か……恩知らずが……」
一陣の風が頬をなぞり、彼は意識を手放す。
そうして一方通行は、翌朝涙目の同居人に抱きつかれるまで眠りこけるのだった。
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