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2011/02/20(日) 02:17:26.32 ID:iUWWVFqDO
再びさっきの路地裏―。
美琴「さっきはここら辺にいたけど…。まだ遠くに行ってなければ!」タッタッタ…
ドカッ、バキッ
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2011/02/20(日) 02:27:32.17 ID:iUWWVFqDO
彼女が見たもの、それは、先ほどの少年と不良の一人との戦いだった。
喧嘩と言うには最早済まされない。
二人の男が命をかけて行う戦争そのものだ。
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2011/02/20(日) 02:37:00.65 ID:iUWWVFqDO
いや、最早それは戦いではない。狩る者と狩られる者。狩人と獲物の関係だった。
「ヒイイ」
本来、狩る者であるはずの不良の能力者がパニックに陥りながら炎を乱射する。
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2011/02/20(日) 02:48:02.88 ID:iUWWVFqDO
炎に巻かれながらも少年は歩みを止めない。さも当然にその道を歩き、淡々と不良に向かっていく。
「来るな、気違いがー!!」
ありったけの力で打ち込んだ炎の塊さえ、まるで水滴を拭うようなさりげなさで無力化する。
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2011/02/20(日) 02:55:43.05 ID:iUWWVFqDO
少年が能力者に対して振るう武器はただ一つ。
厚く大きな拳のみだ。
少年が捉えたのは一撃。能力者の腹をえぐる一撃だ。
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2011/02/20(日) 03:02:59.57 ID:iUWWVFqDO
その光景を見ても少年の目には何の色も現れない。
最初から浮かんでいるのは、圧倒的な怒りの黒だけ。
ひぃひぃと息をする能力者には何の救いも無い。ただ、殴りつけられるだけ。
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2011/02/20(日) 03:12:12.71 ID:iUWWVFqDO
少年が止めの一撃を振るおうとした時、彼は急にその動きを止める。
そして、周りを見回したあと、急にいずこかに駆け出した。
それは、すぐ近くで見ていた美琴でさえ煙にまく速さだった。
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2011/02/20(日) 03:22:21.20 ID:iUWWVFqDO
数分後―。
黒子「…また、やられましたわね、能力者狩りに…」
初春「これで、何件目でしょうか…」
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2011/02/20(日) 03:25:06.19 ID:iUWWVFqDO
佐天「…あの、御坂さん?」
美琴「…何?」
佐天「……いえ、なんでも…」
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2011/02/20(日) 03:31:59.73 ID:iUWWVFqDO
美琴「…ねぇ、手を繋いでもいいかな?」
佐天「…はい。良いですよ」
美琴「…あったかいね」
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