過去ログ - 御坂「練習するわよ」
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222:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage saga]
2011/03/21(月) 00:35:59.25 ID:3Q2DcmGZ0
「あれ、撒かないのに何で豆があるんだ」

「当麻知らないの?」
「節分の日には自分の年の数だけ豆を食べるのよ」

「へー……美琴は物知りだなー」

「流石に、常識よ」

若干呆れ顔になりつつある彼女は、袋を丁寧に破り、豆を一粒ずつ取り出す。
ちょうど16粒を取り出した所で、一粒をひょいと摘まみ口に持っていく。

「ん、結構うまいな」

ポリポリと豆を咀嚼しながら、その以外な美味しさに感心する。
わざわざ彼女が用意したものなのだから、結構な高級品であってもおかしくはないのだが。

「あー!食べたー!」

そんな感想を抱いていると横から非難じみた悲鳴が上がった。
あれ、16粒って俺のために取り出したんじゃないの?
なにか勘違いしちゃった?

「あー悪い、何かいけなかったか……?」

「食べたー……」

理由も言わずに項垂れる彼女に、自分が何か重大な失敗を犯したのではないかと心配になる。
考えろ、彼女がこの状況で項垂れる理由を。
美琴がしょんぼりする理由、検索開始。
検索結果――約1件(0.03秒)
もしかして:"あーんしたかった"

「もしかして、食べさせあいしたかったのか?」

「………………………………うん」

「そうか、ほら美琴、あーん」

「あむっ」

豆を摘まみ差し出すと指ごと咥えられる。
彼女の口内の温度を指で感じ取りつつも、豆を残し抜き取る。
すると彼女はそのまま顔を近づけて、唇を合わせる。

「んんっ――」

豆がお互いの唇を通して、外気に触れることなく送られてくる。
若干のぬめりを舌で味わいつつも、すぐに噛み砕いて食道に送る。
その後すぐに、豆とは違う暖かくて柔らかい美琴を味わう。
たっぷり1分くっ付いた後、唾液の橋がお互いの唇を結ぶ。

「あと、14粒なんだからね……」

顔を紅潮させる彼女を見て、最初に一粒食べたのは失敗だったなと改めて実感した。


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