251:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage saga]
2011/03/30(水) 02:25:17.70 ID:Cw3RbEsN0
「はぁ……生きてたんなら連絡ぐらいしなさいよ」
自分の口から出てくるのは尖った言葉ばかり。
学習しないなぁ……私。
彼がいなくなってから、あれだけ反省したのにね。
そんな彼が生きていると言う情報を手に入れたときは、本当に号泣したのに。
「携帯が壊れてたんだよ。仕方ないだろ」
予想通りの言い訳にこれ以上責め立てる気も起きない。
あのストラップの千切れ方を見れば、携帯がどうなったかなんて一目瞭然だ。
それでなくても、海に落ちて無事だとは思えないし。
「………………心配したんだから」
「ん?なにか言ったか?御坂」
言いたいことがボソボソとしか喋れない自分に少し自己嫌悪する。
「なんでもない」
「それより、アンタの言ってた"やらなきゃいけないこと"ってのは終わったの?」
「ああ、終わったよ」
「結局それってなんだったの?」
「ただの人助けだよ。それ以上でも以下でもねぇ」
あの空に浮かんだ島に、この馬鹿以外にも逃げ遅れたの人でもいたのだろうか?
そんな疑問を浮かべる私は、第三次世界大戦が一体何のために行われたのかさえ知らない。
ただ彼の窮地を知り、気がつけば自分から巻き込まれに行っていた。
学園都市に帰ってきた私は、彼を失った悲しみから抜け出すことができないでいた、
大戦の真相を知ろうとする考えさえなかった。
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