276:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage saga]
2011/04/09(土) 02:19:21.35 ID:zWHyVY+L0
「は〜。ほんと、御坂には世話になりっぱなしだなぁ」
並んで歩く帰り道。
隣にいる彼がそんなことを言う。
彼の右手には私と彼の学生鞄。
私の左手には卵やら野菜やらの入った買い物袋。
持つと言って彼から奪い取ったものだ。
自分の鞄よりかは少し重いが、彼と並んで買い物袋を持つ構図に満足する。
片手を開けている意味に気付けというのは、すこし酷だろうか。
「いいのよ。私が好きでやっていることなんだし」
「世話焼きスキルが高いよな、御坂は」
「……アンタなりのお世辞として受け取るわ」
また、分岐点が現れる。
常盤台の寮へ帰るなら、そろそろ別れないと門限に間に合わない。
それは彼も分かっていることだ。
「御坂、今日はありがとな」
見透かしたように彼が言う。
「なに言ってるの?」
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