過去ログ - 御坂「練習するわよ」
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48:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/02/22(火) 20:05:27.07 ID:QmX4cSYB0
「やっと終わったわー……」

ふぅ……やれやれと言った面持ちで荷物を片す。
常盤台の授業は難しいといっても、予習復習を怠らなければそれほどでもない。
優秀な教師も沢山いて、分からない所はいつでも質問できる。
徹底的に管理された時間割。
無駄のない、洗練された指導。
勉強好きの人なら喜びそうだが、それでも私にとっては退屈なことに変わりが無い。
本日最後の、息の詰まる90分を終え開放感に浸る。
本当なら背伸びでもして気持ちよくしたいのだが……。

「それでは御坂様、また明日」

「あ、うん。また明日ね」

「あの、御坂様。先ほどの授業で分からなかったところがあるのですが……」

「そう?じゃあ、こっちにいらっしゃい?」

「は、はいっ!」

「あ、あの、わたくしも!」

「抜け駆けはずるいですわ!わたくしもお願いしますわ!」

「あ〜〜……皆まとめて教えるから、集まってね」

「「「はい!」」」

彼女たちの憧れを壊すのも気が引ける。
学園都市の超能力者、常盤台のエースの看板を背負わされている私。
周りは私を中心として話が進む。
それは輪状に形成される。
中心からの距離はどの場所でも等しく、円周が中心と重なることは無い。
分かってはいるけども、やはり寂しい。
今ではもう慣れてしまったが、この学校に私をさらけ出せる場所はなかった。



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