50:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/02/22(火) 20:07:05.37 ID:QmX4cSYB0
『そうか、残念だな』
「寂しい?」
『ぶっちゃけ寂しい』
「ふふ。今度一杯してあげるからね?」
『分かった。楽しみにしとく』
『それじゃ、元気にしてろよ?』
「当麻も、入院なんてしないでね」
ピッと短い音を鳴らし、会話を打ち切る。
彼の、本当に残念そうな声が耳に残る。
ツー ツー
特定の周波が断続的に再生され、通話の終了を表す。
私は携帯を耳に当てたまま、しばらく余韻に浸る。
20回ほど繰り返されたときにようやく折りたたみ、鞄に戻す。
「それじゃあ、用事を済ませますか!」
誰に言うわけでもなく、そう宣言して歩き出す。
行き先は、彼のよく行くスーパーマーケット。
その食品売り場。
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