55:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/02/22(火) 20:13:03.04 ID:QmX4cSYB0
「どうしたの?何か用?」
『いや、用があるのはそっちじゃないのか?』
「何のこと?」
『外じゃ寒いだろ。鍵あいてるから入ってこいよ』
合鍵もってるだろうけどな、と彼が付け足す。
あまりの事に処理が追いつかない。
働け、私の頭。
「な、なんで当麻が知ってるの?」
彼からの答えは、少し前に聞いたそれと同じ。
単調な音が繰り返された。
「なんなのよ……もう」
パタリと閉じたカエルに一瞥し、とりあえず彼の言うとおりにすることにした。
彼の部屋の前まで移動して、ドアノブに手をかける。
それは簡単に回り、私を部屋へと案内する。
「おじゃましまーす……」
そう言いながら恐る恐る玄関に立つ。
すると彼は目の前にいて、一言。
「おかえり、美琴」
そして私が靴を脱ぎ終えたのを確認すると、彼は鍵を閉めた。
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