8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/02/20(日) 20:56:11.00 ID:xLNcRDr80
「ほら、できたぞ。お嬢様の口に合うかは分からないけど」
そういって彼は料理をテーブルに置いて座る。
私は向かい側に置かれた皿を、隣へと持っていき、テーブルの1辺だけを使う。
彼は少し驚いたようだが、さしも気には留めていないようだ。
料理は無難に炒飯。
簡単なものなら短い時間でサッと作れる。
美味しそうな匂いが漂ってくる。
そうそう、食べる前にはちゃんとやっておかなきゃね?
「手を合わせて」
「お?そうだな」
「それじゃ……」
「「いただきます」」
私は用意されたスプーンで一口食べる。
彼は私の反応を伺うためか、こちらをじっと見ている。
もぐもぐと咀嚼し、のどの奥に送る。
……おいしい。
「おいしいわよ」
「そうか、よかった」
「口に合わなかったら本気でどうしようと思ってたんだよ」
「アンタが私のために作ってくれたのよ?おいしくないわけ、ないじゃない」
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