過去ログ - 上条「精神感応性物質変換能力?」
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23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/02/23(水) 05:32:13.82 ID:PpVfCaewo
「とうまとうまー、くいだおれにハンバーガー奢ってもらったよ!」
 上条がインデックスたちと再会したのは、戦い終わった三沢塾の入口前だった。
「クーポン券。アウレオルスに貰って。この子がおなかおなか。うるさかったから。二人で四
〇個頼んでみたり。それで帰りが遅くなった。あの人は?」
「……倒した、と言って差し支えないと思う」
「ああ、お前は立派に引導を渡してやったよ」
「って、そうだ。とうま! また勝手に危ないことして!」
「お前が言うな!」
「あの人はどうなるの?」
「ん? ああ。ステイルが――あ、うちの魔術師な――面倒見るってさ。もう害はないだろう
し、ヤツとしても、親友のことは放っておけないんだそうだ」
「何それ。わからない」
「色々あったんだよ、色々、な」
「ある意味、いいコンビだったよなアイツら」
「あんたって人は……」

 とりあえず、この奇妙な一団は第七学区を目指して歩き出す。どうしてこんな、工業施設し
かない辺鄙な場所に塾など建てたのだろう、と上条は不思議に思うが、それは誰にも判らない。

「ねえとうま、くいだおれはどうするの?」
「私の名前は姫神秋沙。食い倒れじゃない。食い倒れてたけど」
「じゃあ、あいさ。あいさはどうするの?」
「そうだな、あとでステイルに連絡してみるとして、今日のところはうちに泊まってもらうか」
「やった! 一緒に寝るんだよ、あいさ」
「よろしく。でも」
「あー、気にしない気にしない。一人が二人になったからって変わりゃしないから」
「そう。ありがとう」

 道の先に、ファミレスの看板が見えて来た。カズマが空腹を主張する。
「おい当麻、俺は腹が減ったぜ。朝から何も喰ってねえ」
「そういや俺もだ。誰かさんに、とっておきのプリンは喰われちまったし」
「おいしかったよ!」
「ラザニアもな。しかも二個とも」
「ラザニアもおいしかった!」
「そのあとでハンバーガー二〇個。ありえない」
「ハンバーガーもおいしかった! シェイクはなかったけど」
「だからとうま、私はシェイクでいいよ! あ、アイスでもいいかも!」
「何だと」

 それでも、と上条は思う。今日もあの笑顔は守れたんだし、姫神も無事に救えた。何より二
本の脚で歩いて帰れるんだ。そう、悪くはないじゃないか。うん。


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