過去ログ - 上条「精神感応性物質変換能力?」
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50:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/03/06(日) 23:09:36.28 ID:/YtqN7c5o
遠くからの振動と悲鳴、怒号、やけくその爆笑が途絶え、重要区画へ繋がる三階ぶち抜きの
機械室に、反逆者カズマの姿が現れた。
「雑魚を片づけたら真打ちが登場ってか、そうこなくちゃな。……ん?」
四天王のごとくポージングをキメる精鋭の顔を見渡し、彼は怪訝な様子になる。
「まあ、私らに会っちまったのが運の尽きって奴よ」
「ここには超クソッタレな結末しか残ってませんよ」
「私の『能力追跡』から逃れることは不可能ですよ」
「結局、あんたの人生はここでジ・エンドって訳よ」
「おい」
四天王たるに相応しき不吉な口上に、カズマの闘志は挫けかける。堪らずに言ってしまう。
「ちょっと待て」
「大丈夫。私はそんなあなたを――」
「――苦痛を感じる暇もなく」
「超あっという間に――」
「――愉快な死体に変えちゃう訳よ」(AA略)
「だから……ッ」
口々にまくし立てる四天王の台詞がイヤな形で交差する時、カズマの堪忍袋はブチ切れる。
「待てっつってんだ!!」
瞬間、四天王の間に微妙な、気まずい空気が流れる。何かが台なしになった気配がした。
「はぁ? ナニ言ってんのよ」
「超空気読めないですこの人」
「結局、この程度の奴な訳よ」
「敵なら敵らしくして下さい」
「……まあいい。そこのガキ三人、ここに並べ」
三人の少女に命令する口調に容赦はないが、滲み出るうんざり感は隠し切れない。
「私がチビ? 私が超ミニマム? 冗談じゃありません」
「この私の色気が判らない? ッざけんじゃないわよ!!」
「私の成長期は終わってない……諦めたら試合終了……」
「い・い・か・ら・並・べ!」
轟、とカズマの拳が疾走り、右手に立つ柱に突き刺さった。肘まで埋まった柱の裏側からは、
粉砕された鉄骨と鉄筋、そしてコンクリートの残骸が噴出している。
「!」
「!」
「!」
「!」
四人のうち、最も幼い少女が激しく反応する。
(……私の『窒素装甲』でもあの程度の柱を折ることくらいは超造作ない。だが、『拳大の穴
だけ』を開けることはできるか? 衝撃波が一メートル近くを貫通するか? あの男、超……)
「超了解しました」
「ったく、しょうがないわね」
「……」
超ミニマムな少女が先導し、あとの二人が続いた。
整列が完了し、カズマの訓告が始まる。
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