過去ログ - 上条「美琴、愛してる」【鬱あり】
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329:鬱書 ◆lR7XigGLms[sage saga]
2011/04/21(木) 01:03:17.58 ID:RQqLof5SO
「わ、私、そろそろ帰るわね」
無理やり笑って、当麻に告げる。
恋人を騙している罪悪感と、恋人の父親に処女を捧げてしまった背徳感が、私の笑顔の邪魔をする。
「え?あ、ああ、うん、またな」
当麻は気恥ずかしいのか、赤面したまま、ろくに目を合わせてくれない。
それが少し寂しくて──
「ああ、それなら、私が送っていこう。将来、家族になるかも知れない子なんだからね」
「ちょっ……!親父!」
ははは、と快活に笑う刀夜さんと、彼に食ってかかる当麻。
どうしてあんな風に笑えるんだろう。
あんな事の後なのに──
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