過去ログ - 上条「美琴、愛してる」【鬱あり】
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345:鬱書 ◆lR7XigGLms[sage saga]
2011/04/22(金) 04:04:04.90 ID:yrXRLFzSO
エレベーターの中は、二人きりだった。
「……これから、どうするんですか」
スカートの裾を握りしめ、美琴が訊ねる。
「僕の方は人と会う約束が合ってね。ここのロビーでお別れかな」
「……へ?」
その言葉に、美琴は思わぬショックを受けた。
正確には。
これからどこかに連れて行かれ抱かれるものだと思い込み、
それを受け入れていた自分自身に気づいて、ショックを受けた。
自身の欲求に翻弄されていたあの時ならいざ知らず、
今の美琴ならば刀夜を拒むだけの能力も意思もある──はずなのに。
「一階の売店になら、代えの下着もあるだろうし、とりあえずここのロビーで……おっと」
言葉を遮るようにエレベーターが一階に到着し、ドアが開く。
美琴は自分の感情を理解出来ぬまま、刀夜に続いてエレベーターを出た。
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