過去ログ - 上条「美琴、愛してる」【鬱あり】
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346:鬱書 ◆lR7XigGLms[sage saga]
2011/04/22(金) 04:20:25.50 ID:yrXRLFzSO
ロビーに出て、言葉を失っている美琴を隣に、刀夜は携帯電話を取り出し、どこかに掛け始めた。
呼び出し中、美琴に向けて、ちょっと待っててね、と唇の動きで告げて、ウインク。
「──あ、碧美ちゃん?刀夜だよ。──うん、今時間が空いてね。
───ああ、美偉ちゃんも居るのかい?そりゃ丁度良いね。
──ああ、じゃあ今から行くよ。──はは、そりゃ今夜が楽しみだ。じゃあ、後で」
通話を切った携帯電話を、ポケットにしまう刀夜。
「ま、そんな訳で。ああ、連絡先を渡しておくよ。何かあったら電話して。
それじゃ、またね。気をつけて帰るんだよ」
名刺一枚残して、刀夜は足早に病院を後にする。
それを呆然と見送った美琴は、
「……ふっ……ざけんじゃないわよ!」
叫んで名刺を床に叩き付けた。
刀夜の態度に対して沸き上がった、怒りに似た感情が、嫉妬に近いものだという自覚を誤魔化す様に。
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