過去ログ - 上条「俺達は!」上条・一方「「負けない!!」」
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858:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[saga]
2012/09/16(日) 00:07:53.24 ID:OPlS7A0o0










「――さて、報告は以上だ」

八月十九日、学園都市第七学区の『窓のないビル』。

土御門元春はそこに来ていた。

学園都市での、ちょっとした仕事の報告のためである。

普段とは違う淡々とした事務的な調子で話す彼の姿は、彼を知る者が見れば違和感を持つことだろう。

もっとも、土御門にはそんな姿を見せるつもりはそうそうないが。

『ふむ、ご苦労だったな』

あまり気の入っていない労いの言葉に、土御門は前を見る。

そこには、仕事の依頼主――学園都市統括理事長であるアレイスターが居た。

ただの『人間』は、魔術師の客として来ようと仕事の話をしに来ようと、いつも変わらずビーカーの中だ。

最初は内心奇しく思っていたが、学園都市に転居して数年で、その奇妙な光景に土御門もだいぶ慣れた。

土御門は青のサングラスを適当に掛け直すと、背を向けて歩きだす。

正直な話、この場所には用が無い限りは一マイルだって近寄りたくない。

仕事が終わった以上、さっさと『案内人』に連れていって欲しいところだ。

ちなみに『案内人』というのは、このビルに入るための空間移動能力者の事だ。

『窓のないビル』には入口が無い。

なので、そういった能力を使う人間が代わりに使われているのだ。

まぁどうでもいい事だ、と土御門はそれを思考から削除する。





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