過去ログ - 上条「俺達は!」上条・一方「「負けない!!」」
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966:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[saga]
2012/10/06(土) 09:50:34.40 ID:z2sYNNe+0
「……大丈夫だ、内臓とか骨に異常は無ェ。ただ、傷口と出血が多すぎるだけだ」

能力で調べるだけ調べたのか、それだけ告げると、一方通行は片手を離さないようにしてから、上条に刀夜を預ける。

右手で刀夜の身体に触れないように、上条は注意深く彼を支える。

それから、一方通行は刀夜のシャツを破いて傷口をさらけ出させた。

胸から腹まで、無数の刺し傷が確認出来た。

「こいつを使え! 止血くらいは出来る」

どこから取り出したのか、土御門が包帯を一方通行に手渡す。

それを受け取って、彼は能力で布を綺麗に必要な長さに切り取り、刀夜の身体に巻いていく。

「……チッ、止血が出来ても血が出過ぎてる。すぐに病院に連れてかねェとダメだ」

そう言うと、一方通行は強い視線を上条の後ろに送る。

それにつられて、上条もそちらを見る。

そこには、表情の変わらない魔術師ともう一つの影があった。

「……クロイツェフ」

『それ』を視認した、神裂の声が聞こえる。

そこにいたのは、ロシアから来たというただの魔術師の少女だった。

彼女は無言でこちらを向いている。

すぐ近くにいる、『犯人』を見ずに。

「まさか、貴方が……ッ!」

神裂の言葉に答えるように、ロシアの魔術師から水晶のような透明な翼が広がる。

それが、全てだった。

彼女――いや、あれこそが。

今回の話の中心、『天使』なのだと。





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