1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/28(月) 16:45:37.89 ID:grp/XuLzo
― 20XX年 冬 ―
少女「おはよー」
少女友「はよー。今日も遅刻ギリギリだねぇ」
少女「あははー、目覚まし時計さんが何かご機嫌ナナメでさ」
少女友「それ、昨日も言ってたよね」
少女「えー、そうだっけ?」
少年「おう、おはよう」
少女「あ、男子君。おはよう」
少年「ほら、これ。おばさんから預かってきたぞ」
少女「お弁当箱……って私の!?」ゴソゴソ
少女「ホントだ、入れてなかった」
少女友「ドジっ娘スキル発動だね」ニシシ
少年「ったくよ、週に2回はお前の弁当配達要員にされてるんだぞ」ペチ
少女「ごめーん」エヘ
少年友「なんだなんだ、我がクラスの夫婦は今日も朝から夫婦漫才か?」
少年「んなっ、そ、そんなんじゃねぇよ!!」
少女「あはは」
これが、私の日常でした。
これが、平和な日常でした。
これが……私が持っている、最後の……
日 常 で し た 。
2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/28(月) 16:47:32.55 ID:grp/XuLzo
レポーター『私は今、富士山麓に突如として現れた謎の巨大洞穴に来ています』
事の始まりはあの日の夜。いつも通りに学校が終わって、いつも通りにバトン部に行って、いつも通りに来年の受験に備えて塾に行って、いつも通りに帰宅してご飯を食べている時に見たニュース番組でした。
3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/28(月) 16:48:40.60 ID:grp/XuLzo
父との約束は結局果たされませんでした。
私が『視た』のは気のせいなんかじゃなくて、なんだろうって思ったのは私が知らない得体の知れない『ナニカ』で、その『ナニカ』と私はその翌日に、出会う事になっていました。
4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/28(月) 16:49:25.92 ID:grp/XuLzo
少女「ご、ご馳走様」タッ
少女母「お風呂すぐに入れるわよ」
5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/28(月) 16:51:00.25 ID:grp/XuLzo
少年『俺だ』
少女「あ、うん。窓開けるね」ガラガラ
6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/28(月) 16:51:34.69 ID:grp/XuLzo
少女「ってそれって、私と……」
少年「俺にしか見えてない、ってコトっぽいな。今のところ。ワンセグでニュースの続きチェックしてるけど、何もなかったかのように次のニュース流してる」
7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/28(月) 16:52:26.64 ID:grp/XuLzo
― 深夜 ―
少女「くぅ……くぅ」Zzzz
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