18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/03/01(火) 19:37:12.38 ID:vKsSddtg0
「それでね、このインデックスにおなかいっぱいご飯食べさせてくれると私は嬉しいな」
『あいにく、さっき君が食べたの以外、うちに食べ物はないんだ。ごめんね』
『……。』
「ホントはちゃんと飛び移れるはずだったんだけど、飛んでる途中に背中を撃たれてね」
『撃たれたって……』
「うん? ああ、傷なら心配ないよ。この服、一応『防御結界』の役割もあるからね」
『防御結界?』
防弾チョッキのようなものだろうか、と球磨川は思った。
くるりと回ってみせる彼女の背中には確かに傷一つ無く、寧ろ撃たれては無いのではないかと
思うほど彼女は、元気だった。
「んで、きみさっき、なにをしたの?」
『ん? なにが?』
「いきなり私のおなかがいっぱいになったの、君がなにかしたんだよね?」
『ああ、あれは、ただ君の空腹を虚構にしただけだよ』
「無かったことに? それって……どういう……」
『僕はね、全てを無かったことに出来る能力を持ってるんだ』
「それって超能力なの?」
超能力、では無い。それとは似て非なるもの。そんなに幸せな能力では決してなかった。
『これはね。その名を〈過負荷〉って言うんだ』
138Res/49.35 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。