過去ログ - 上条「ラストダンスは悲しみを乗せて」
↓
1-
覧
板
20
4
:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]
2011/03/02(水) 19:47:26.40 ID:a+jCRixGo
その感覚に酩酊するために、自分は道を歩いているのかも知れない、と上条当麻は思った。
没入感があまりにも心地良いから、つい、ここが現実だと言うことを忘れて、その感覚に浸ってしまいたくなる。
それでも確かにこの熱気も、光景も、現実だ。
だからこそ上条は、自らの居場所を忘れたくなるほど逃げ出したかったのだけれど。
ふっと、意識が目覚めるように浮上して、それまで曖昧にぼやけて見えた視界がクリアになっていく。
瞬きを繰り返すたびにそれはひときわ鮮やかになっていき、やがて正常な視力が戻ってきた。
そうすると今度は、耳に入る音までもが、普段と同様の感覚へと近付いていった。
普段よりも鮮明に、克明に、音が聞こえるようになる。
それを早めるため、意識的に数々の音の中から誰かの声だけを抽出した。
その誰かは、どんな言語ともつかない、耳に残りにくい、印象に残らないのっぺりとした音の連なりを吐いていた。
何かの暗号か、あるいは遊びか何かだろうか。
そう考えながら耳を澄ませたところで、上条はようやく、自分が耳にしているのが日本語であることにようやく気がついた。
無意識に人混みを避けて歩いていると、気付けば廃ビルの建ち並ぶ通りにやってきていた。
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
310Res/305.48 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - 上条「ラストダンスは悲しみを乗せて」 -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1299062767/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice