過去ログ - 長門「------の消失」
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48:松本晶[saga]
2011/03/05(土) 00:01:34.29 ID:NaU/bfWq0
[16:03]

「それにしても、有希がカゼなんてねぇ」

「あわわ、長門さん。寝ていてくださいよぅ」

「・・・・ずっと寝ていても申し訳ないから」

「長門さん。養生だって義務のうち------涼宮さんはそう言いたいのでしょう」

「そうよ。団員が来て倒れ、来て倒れじゃあ誰も楽しく無いじゃない」

 その気持ちはありがたいのだけれど、どうにも落ち着かない。

 お客さんが来ているというのに・・・・殆ど友達を部屋に招いたことは無かったから、その所為も有って寝ているのは悔しい。

「良いから。動かれても迷惑だわ」

「涼宮さん。もう少し、優しく・・・・」

「みくるちゃん。駄々こねる有希は、こうでも言わないといけないわ。気ぃ遣いなんだから。・・・・・有希。

 SOS団団員だって年中無休でこき使うつもりはないわ、偶の休みがあったって、罰は当たらないの。

 それにあたし達、暇なんだから! 有希を欠かして不思議探索なんて、やりたくないもの。

 鶴屋さんだって今日は来れないって言ってるし、貴方が気に病むことはないの

 今日は看病してあげる、遠慮なんかいらないわ」

「わかった、けど」

「けど?」

 私にも、涼宮さんの性格が掴めてきた。断るよりもここはこう言っておくべきだろう。

「・・・・・冷蔵庫のパンケーキ、食べない? 御礼」

 涼宮さんは、雨に打たれて居たのを拾ったのは良いけれど、中々エサを食べてくれなかったトラ縞の猫がとうとう懐いてくれた。そんな風に、喜色を表した。

「有希、それでいいのよ! 今日は・・・・そうね。SOS団読書週間にするわ!」

 『日間ですけどね』。私の思いついた至極当然の突っ込みは、病床の身には辛かった。

 -------病気じゃなくっても、そういう冗句じみた真似は出来ないけれど。

「ふふふ・・・・・」

 朝比奈先輩は楽しそうな涼宮さんを見て、猫のように笑っていた。


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