55:松本晶[saga]
2011/03/05(土) 12:32:14.17 ID:NaU/bfWq0
予告した今日の昼投下分。
これからは予告なしで投下していきます。
投下は一日二回、十二時・零時となります。よ。
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12/22
The DAY2
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[9:02]
「名誉革命と呼ばれたこれは---------」
「・・・・・」
カリカリカリカリカリカリカリカリ-----------------。
流石に学校まで休むのはどうかと思ったから。私はきちんと登校した。
一限目、世界史。苦手ではないけれど---------塩野七生先生とか、ヨーロッパ史を扱う作家にはさほど興味が無い。
でも、そういえばロードス島戦記は小学校の頃好きだったな。最近はそういうノベルに手は出ないけれど・・・・。
中世ヨーロッパというのは未知を探す手段が少なく、けれど未知を求める心が根付き、そして手の届く未知が沢山あった。
それは現代だって変わらない。けれど、知識が無いと手が届かない。その程度に未知は遠くに行ってしまった。
だからみんな未知が遠くにあるものと錯覚して-------必然。夢を追い求めるときは古き良き中世に思いを馳せるのだろう。
うんうん、80年代ブームとか、世にも溢れるリバイバルとか。そういうものの根源はそこにあるに違いない。
未知故の楽しみ・・・・確かにものを知りすぎてしまったキャラクターが絶望し、最後の敵になるという展開は漫画・アニメでもありふれている。(これでも昔は人並みに読んだのだ)
生きて行くには知識を求められる時代だけれど、知識ばかりでは行き止まりに突き当たる。
だから、この授業だって無意味---------いや、その知識を制御させる為の倫理を植え付けるのがこの白い箱なわけだ。
それに友達だっていっぱい出来る。友達の居る世界を滅ぼそうなんて考える人はバカだ。
言い方をいちいちもっともらしくし過ぎているけれど。もしかしたら、水際で世界を守り続けているのは、この学校なのかも知れない------------------
「ふふ・・・・・」
後で聞いたところでは、長門有希が喋るとその日一日幸せになれる--------そんなジンクスがあるそうだ。
『声を出して笑ったら、それはもう神の国と弥勒菩薩が一遍に到来するような幸運でなければ、釣り合いがとれないだろうね』
佐々木さんの言によれば、そうらしい。
------------涼宮さん。やっぱり、マズいんじゃないの。
あまりちょっかいを掛けるといけないと言っておこう。別にそこまで嫌というわけじゃないが、この世界の日常の安寧には代えられまい。
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