55:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/03/06(日) 23:45:37.49 ID:cWK+k8160
「1週間くらいで物を握れるくらいには慣れるでしょう。慣れですよ、慣れ。」
「ふーん。義手って、もっと野暮ったいと思ったけど、案外かっこいいのね。」
愛織の左手を握り締めたまま、右手をつんつんする『心理定規』。
「…なんか超不思議な感じです。右手には感覚があるのに動かせない。
…でも窒素は超右手を覆っていますから、これ、窒素の超操作で動かせるんじゃないですか?」
くいくい、と動かす。
頬には涙のあとが残るが。
気丈に振舞う。
『愚神礼賛』の妹だから。
この程度では音を上げられないと思う。
それに、得体の知れない男――つまり積雪に弱いところを見られたくない。
「お姉ちゃん」にあとでたくさん甘えよう。
という思いで
神経はまだ通ってないが、動かすだけならできてしまっていた。
根性論の軋識。
その妹。
つまり『ド根性妹』ということか。
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