31:第2話――香焼「絹旗……最愛(もあい)?」 絹旗「サイアイちゃんですっ!!」[saga]
2011/03/06(日) 02:19:26.21 ID:w1T0pmTu0
自分の棒声に腹立ったのか、語気を上げて少女が喰いついてきた。
??「っていうか、小学生相手にそんな超嘗めた口聞かれたくないんですけど」ジトー・・・
香焼「……」カチンッ・・・
コイツは、言ってはならない事を……
自分の中で『身長』と『信心の自由』を馬鹿にされるのは、最も嫌いな事だった。
香焼「あのね……残念ながら自分は中学生っす」フンッ
??「はいはい。そーですねー」ヘー
香焼「君こそ、小学生なのに夜遅くまで出歩いて身内に迷惑掛けるっすよ」ジトー・・・
??「なっ!! ぐぬぬ……私は超学生です……」ギロッ・・・
香焼「何だよ超学生って」ハイ?
??「間違えました。中学生なんです! 学校には通ってませんけど……でも中学生です!」
意地を張る自称中学生女子。
此処は年上の貫録を見せるしかないなと、財布から生徒手帳を取り出し、少女に見せ付けた。
??「あ、ホントに中学生なんですか。しかも『▲▲▲学院』って……理事養成(エリートキャリア)校」キョトン・・・
香焼「フンだ。自慢したい訳じゃ無かったすけど、そういう事っす」
??「ぐぬぬ……じゃあ私も」ゴソゴソ・・・
先程拾ってやった財布をバリバリ開き、学生証らしきICチップ付きカードを見せてくる少女。
??「ほら!」ドヤッ!
香焼「えっと……」ジー・・・
――『霧ヶ丘女学院中等部:一学年特別学級……絹旗最愛』――
香焼「霧ヶ丘……特殊能力(レアスキル)なんだ」
絹旗「えっへん! そうです、超凄いんです!」ニコッ!
霧ヶ丘女学院。名門の御嬢様校だ。
常盤台に並ぶ名門で『奇妙・異常・再現するのが難しい』イレギュラー的な能力者の開発のエキスパート校である。
ただし、潜入任務として都市内に入り込んでいる天草学徒からすればあまり良い評判はない。
後援(バック)にある霧ヶ丘付属研究所は『宜しくない研究』を多々行っているからだ。
香焼「成程、大能力者ってのも嘘じゃ無かったんすね」キョトン・・・
絹旗「そう言ったでしょう。驚いたか、香焼とやら!」フフーン!
香焼「ま、まぁね……」アハハ・・・
ぬこ「なー」スリスリ
ニヤニヤと天狗になって、猫を撫で続けているいる絹旗少女。
……何だか、ローマ正教所属の虐めっ娘シスターに似ているなと考えてしまった。
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