過去ログ - あまくさっ!
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32:第2話――香焼「絹旗……最愛(もあい)?」  絹旗「サイアイちゃんですっ!!」[saga]
2011/03/06(日) 03:01:07.27 ID:w1T0pmTu0
ふと公園中央の時計を見る。もう少しで8時だ。
この子は何時まで此処に居るのだろうか。


香焼「君、帰りはどうするの?」

絹旗「迎えが来ますよ。もう少しで来ます」

香焼「そっか。良かった」

絹旗「そういえば――は、なんでこの公園に?」


・・・・・


香焼「……え?」キョトン・・・

絹旗「だから――は何故この公園に居るんですかって」


そこで自分が呼ばれている事に気付く。
名前で呼ばれるのは大分久しぶりだ。一瞬マジで分からなかった。


香焼「自分は待ち合わせっすよ。8時くらいに……友人(?)が来るっす」

絹旗「あはは。こんな時間に待ち合わせなんて、大概不良ですね。――は」クスッ

香焼「君も人の事言えないだろう……あと、出来れば苗字で呼んで欲しいっす」


恥ずかしながら、自分が呼ばれている事に気付けない。


絹旗「どうしてです? あ、もしかして『見知らぬ女に名前を名前を呼ばれるにゃ早過ぎるぜ、ベイベ』とか思ってます?」

香焼「何だそれ……いや、名前で呼ばれ慣れてないんすよ。ハッと気付けない」

絹旗「へ? ……超変なの。ねー」

ぬこ「なー」


我ながら変だと思う……が、仕方あるまい。
きっと魔女の仕業だろう。次元が歪んでそうさせているんだ。うん、そうに違いない。


絹旗「分かりました。香焼(こうしょう)ですね。じゃあ私も『君』じゃなくて名前で呼んで下さいよ」

香焼「コウショウじゃなくて『コウヤギ』って読むんすよ。まぁ難しいけどね」


九州出身であれば話は別だが、初見の人間には分からないだろう。


絹旗「九州ですか。えっと……確か日本の下の方ですよね」ウーン・・・

香焼「南って言おうよ」アハハ・・・

絹旗「う、五月蠅いですね……社会弱いんですよ……」グゥ・・・

香焼「あはは。さっき君、成績優秀性って言ってたじゃないか」クスッ

絹旗「別に何かに超特化してれば問題ありませんよ。理数が出来ればこの街で生きていけます。社会なんて将来役に立ちません!」フンッ!


なにその霧ヶ丘的(超偏屈)思考。てか生きて行くだけなら社会『が』必要だろうに。


絹旗「それよりまた『君』呼ばわりですか? 名前覚えてます?」ジトー・・・

香焼「あ、ごめんごめん。えっと……」


確か……絹旗最愛。きぬはた……さいあい?


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