112:1だよ[sage saga]
2011/03/13(日) 02:45:57.70 ID:0z6cuUx40
「当麻が困っているのに、泣いているのに、黙っていられるわけないじゃない!!」
「アイツにあんな顔して欲しくない! 泣いて欲しくない!」
「だから私が守る! 傷つけさせやしない! させるもんですか!!」
「御坂美琴が! 上条当麻を傷つける全てから!! 守り抜いてみせる!!!」
それは土御門に、世界に、なにより自分自身に向けた約束という名の言葉。
人はそれを、このように、称す。
誓い、と。
「この想いは絶対に幻想なんかじゃない!」
「それでもアンタたちが否定するってんなら―――」
「―――――私が一生懸けて証明してやる!!―――――」
息が荒い。長々と大声で叫んだので当たり前だ。
だがこの想いを告げたことに後悔なんて微塵もない。
土御門は聞こえたのか、再度立ち止まり呟いた。
「―――――、――」
聞こえなかった。その内容はわからない。
もちろん何と言われようが訂正するつもりは無い。
けれど………
その背中はどこか寂しくて
彼はそのまま夜の暗闇に紛れるように、消えていった。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
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