過去ログ - 美琴「おかえりなさい、とうま」
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122:1だよ[sage saga]
2011/03/14(月) 00:22:44.41 ID:ViGHE5yk0
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「お姉さま!!」


突然、後ろから呼ばれて驚いた。
そして振り向く。

「くろ――、ぐふぉッ!?」

最後まで言わせては貰えず、おまけに抱きつかれた。
後ろから、しかも強く飛びこまれたせいで、腰がイタイ。
倒れそうになるのを、両足に力を込めて踏みとどまり堪える。

「ちょっ―――」

「黒子は心配で!心配で!!」

どうやらかなり不安にさせてしまったらしい。
詫びの意味も込めて頭を優しく撫でる。

「大丈夫。ちょっと口喧嘩しただけだから」

「本当に無事で良かったですの。あまり心配させないでくださいまし」

思えば、あのグラサンにも白髪野郎にもしてやられてばかりだった。
怒りと焦りに駆られ、非常事態であるからこそ冷静で在らなければならないのに。
そう考えるとなんだか情けない。

「………あっ!」

そこで思い出した。
黒子はあの野郎と一緒にいたのだ。

「黒子は!?そっちは大丈夫だったの!??」

「へ? えぇ、まぁ……」

何と言えば良いかわからない、そんな微妙な顔をしている。

「黒子?」

「…」

「はぁ、でも無事で良かった」

「エエ、全クモッテソノ通リデスノ」

どこか後ろめたそうに、目を逸らした。
引き攣った顔をして、そして頬をほんのりと紅く染めている。
それは寒さのせいか、急いで合流しようとしたせいか、それとも―――
向こうで何が起きたのか、私にはわからない。

「ありがとう。こんな時間に付き合ってくれて」

「お気になさらないでくださいませ。これは自分で望んだことなのですから」



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