126:1だよ[sage saga]
2011/03/14(月) 00:32:01.16 ID:ViGHE5yk0
【 】
この日、少女は誓いを立てた。
それが後にどのような影響を及ぼすかは、誰にもわからない。
なぜなら、未来のことを完全に予測するなど、誰にも出来ないのだから。
しかして過去と現在から鑑みるに、一つだけ確かなことがある。
「――――少女は誓いを守れない――――」
守ることなんて不可能だ。
確信を以て、そう言える。
それは未来に於いて、御坂美琴が上条当麻を守れない、ではない。
そもそも前提条件を満たしていないのだ。
つまり―――
過去に於いて、上条当麻という人物が“死んでいたら”どうだろうか?
現在に於いて、上条当麻なんて人物が“いなければ”どうだろうか?
憐れな少女は“それ”を知らない。
愚かな少女は“それ”を知らずに誓いを立てた。
憐れで、愚か。
守りたい人は既に存在しないのに。
本当に滑稽――――
この世界のどこにも――――
「―――――上条当麻はいないのに―――――」
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