125:1だよ[sage saga]
2011/03/14(月) 00:28:43.16 ID:ViGHE5yk0
「……当麻」
そんな危険極まりない世界でいつも戦っていたのか。
いつだってそう、彼は危ない事件に自分から首を突っ込んでいる。
そして私はそれを知る機会は何度もあったはずなのに……
行動しようとしなかった自分が恨めしい。
たとえ出来ることが無かったとしても、
彼を想うならば、イギリスから電話があった時に行動すべきだった。
「(何があったっていうのよ……)」
私は間に合わなかったのかもしれない。
当麻を狙う輩をボコり、学園都市から飛び出して、それでも彼には会えなかった。
『禁書目録は既に――――』
数える程度しかまともに会話したことがない、あのシスター。
彼女はクーデターの前までは当麻の傍にいた。
そして彼がロシアから帰還した際にはいなかった。
よって、その間に何かが起きたという事。
「お姉さま?」
呼びかけられて、かなり深いところまで潜っていたことに気付かされた。
黒子が心配そうにこちらを見ている。
「なんでもない。帰りましょ」
これ以上、外にいたら間違いなく体が明日に響くので、
大丈夫、そう加えて彼女に帰還を促した。
しかし―――
ふと、夜空を見上げ、思う。
二人の身に何が起きたのか?
どうしてこんなことになってしまったのか?
その問いに夜空は答えず―――
ただただ雲を厚く張るばかり――――
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