過去ログ - 美琴「おかえりなさい、とうま」
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255:1だよ[sage saga]
2011/04/24(日) 15:59:18.27 ID:sr1ouXJX0

「(オレって最低)」

苦笑する。
彼女らは心から彼を想って心配しているのに、自分はその感情を利用しているのだから。
この先、また学園都市で何かが起きたとき、上条は戦場に駆り出されるだろう。
そしてその戦場で失敗してもらうわけにはいかない。
だからこそ彼には早く立ち直って貰わなければならないのだ。
義妹と友の約束を守るためにも、必ず。

『そうですか……貴方がそういうなら……大丈夫でしょう』

「そんなわけだ」

『ええ。お願いします』

「…………はぁ〜」

その頼むような声色に、ついため息が出てしまう。
上条を心配するのは構わないが、神裂のほうこそ辛いはずなのにどうして、こう、ねぇ?
それは皮肉かつ不謹慎な話、彼女はインデックスを失った経験があるので、上条よりは耐性があるのかもしれない。

「…………どんな気分なんだろうな」

『土御門が私にソレを聞くのですか?』

「………」



わかるはずもない

記憶を失い それでもシスターの笑顔を守ろうとして戦い

絆を深め 血の繋がりのある肉親よりも家族と言える仲になって

この世界に生まれて初めて得た大切な人を

果てに喪った男の気持ちなんて―――




―――わかるはずもない―――







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