過去ログ - 美琴「おかえりなさい、とうま」
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281:1だよ[sage saga]
2011/05/31(火) 17:37:26.75 ID:AsBa+XRL0

【御坂 美琴】


「おーい」

「…」

「美琴さーん?」

「……」

「御坂美琴さーん?」

「………」

「もう帰って―――

「ダメよ」

 ―――ですよね〜」

歩きながら考える、ということになったが、正直どうすればいいかわからない。
能力を使う際の演算は簡単なのに、肝心な時―――当麻と二人っきり―――に上手く機能してくれないのは何故だろう?
こーゆー時ってどうすればいいのか、それは誘ったのが私のほうなのだから、行き先を決めるべきなのは当然こちらのほうだ。
しかし、彼との時間を過ごしたいあまり考えなしに勢いで押し切ってしまったので、の―ぷらん。
買い物と言ったものの、いったい何を買うというのか。
いや、買い物は諦めてゲーセンで遊ぶというのはどうか。
いやいや別にお金を無理に使わないといけない訳でもなし。
当麻は口を開けば不幸とか、貧乏とか、後ろ向きな発言を積み重ねるような男だから、開き直ってウインドウショッピングとか……


――――――ダメだ。


コイツはソレを好むような輩では無い。
ってか、私だけが楽しんでも、“楽しくない”だろうことは予測できる。
結局この時間が終わった後になって、ただ彼を振り回したという独り善がりに気付き、自己嫌悪に陥るだけ。
ならば彼が有意義な時間を過ごせるようにするにはどうすればいい?
買い物と口にしたのだから、上条当麻が買いそうな物々を考えてみる。




――――――卵




卵、エッグ、セール、お1人様一点限り、128yen。
おおよそ、二人きりで買うには非常に色の無いモノしか浮かばない。
何が悲しくて念願のデートでそんな物を買わねばならないのか。
全くいい案が浮かんでこない自分の情けなさに、つい頭を抱えたくなってしまうが、悩んでいても時間を浪費してしまう。
かといって無計画に突っ込んでいくわけにもいかないのだ。


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