2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/03/06(日) 00:53:14.59 ID:UJglJRMW0
6月も終わろうとしていたある日の昼下がり。見滝原中学の屋上から見渡せる街並みの上には、雨雲が低く垂れ込めていた。
「授業たりー。このままここでさぼっちゃおうか」
屋上の片隅にあるベンチに腰掛けていた女生徒がそう言うと、隣に座っていた眼鏡の女生徒が手を目の高さにかざしながら言った。
「もうすぐ期末試験だよ。それにほら、雨……」
「ちっ。教室戻るか」
「あれ?」
「どした?」
「あそこで誰か寝てる」
眼鏡の女生徒が指さす先には、一人の男子生徒が仰向けの姿勢で、手足を投げ出すようにして横たわっていた。
「ずぶ濡れになんぞ。起こしてやるか。……にしても酷い寝相だな、おい」
「そう……だね」
「……?」
「なんだか、まるで死んでる……みたい……」
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