40:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/03/28(月) 00:46:39.93 ID:Yy1uM7Da0
空はきれいに晴れ渡っていた。
遙か頭上で、一羽の鳶が円を描きながら宙を舞っている。
校庭で遊びに興じる生徒たちの笑い声が、風に乗って微かに聞こえてきた。
「でも、ほんとにマミはきれいになったよ」
そう言いながらあきは、ブラウスの袖から伸びる白くて細い腕をマミに見せた。
「私なんて、こんなにやせっぽちだし。いつまでたっても何だか子供みたい」
「そんなこと気にしてるの」
マミは言った。
「だいじょうぶ。あきはもともと美人なんだし、それに……」
「それに?」
「ふと気づいたときには、変わってしまっているものよ、人って。たとえ望んでいなくたってね」
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