59:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/06/28(火) 00:48:44.40 ID:7hte62mY0
「そこまではちょっと……。まあ、あの子なら知ってると思うけど」
女生徒は、保健室の方をちらちらと振り返りながら、ベッドで寝ていた少女の名を教えてくれた。
そして更に何か言おうとしたが、何を思ったのかそのまま口ごもってしまった。
「?どうしたの?」
マミが水を向けると、女生徒はためらいがちに口を開いた。
「う、うん。これはあまり人には言わないで欲しいんだけど、実はこのことで妙な噂があってさ……」
その時だった。
「お、保健室に行ってくれてたのか。どうだった、様子は?」
女生徒のクラスの担任がちょうど階段から降りてきたところに鉢合わせした。
そのまま二人は立ち話をはじめてしまったので、マミはその場を立ち去らざるを得なかった。
(何かしら。噂というのも気になるけれど)
(それよりも、ベッドで寝ていたあの子……やっぱり自殺した男子生徒と面識があったみたいね)
(うちの生徒が立て続けに同じ魔女の犠牲になったのは、単なる偶然なのか、それとも……。とにかく、彼女ともう一度話をする必要がありそう)
(さすがに保健室に乗り込んでいくのははばかられるけど……夏休みが始まるまでに話をするチャンスはあるのかしら)
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