58:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/06/28(火) 00:47:53.95 ID:7hte62mY0
女生徒がマミに話してくれたところによると、保健室で寝ていた少女は、このところずっと様子がおかしかったのだという。
「で、今日は試験中に気分が悪いからって抜け出して保健室。さっき話した感じじゃ、大したことはなさそうだったけど」
「もともと身体が弱いの?あの子」
「全然。普段は元気だよ、気強いけど。それが、最近ずっと暗い顔しててね。ま、ムリもないなーなんて、みんな思ってたんだけど」
「ムリもない、というのはどういうことかしら」
マミがそう聞くと、女生徒は声を落とした。
「ほら、先月あったじゃん、屋上で」
「自殺……のこと?」
「彼女、死んだ男の子と幼なじみだったのよ」
「!そうだったの」
あのとき少女が、自殺した生徒の名前を聞いたとたんに血相を変えて駆けだしていったのをマミは思い出した。
「朝も一緒に登校したりとか、仲よかったみたいだからね。精神的に来るのはわかるんだけど」
「……二人は、おつきあいしていたのかしら」
「それは違うんじゃないかな。自殺した○○君には別に恋人がいたって話だけど」
「うちの学校の人?」
マミがそう尋ねると、女生徒の表情がわずかに曇った。
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