過去ログ - 死んじゃわない彼女と夢見がちな僕等
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127: ◆Fq2QReZI2Y[saga sage]
2011/04/23(土) 12:36:18.63 ID:HFB0Av+m0
「つっ、付き合っ!?」
そこで状況は急変した。
女性がにやにやと笑みを浮かべているのは変わらずだが
黒木の顔は見る見るうちに赤みを帯びていく。
「わわわわたし、は! そんなつもりないよ!!」
「はぁーん? どうだかってぇ!?」
さらにもう一変、ぱしんと乾いた音がしたかと思うと
女性の嫌らしい笑みが一瞬で苦痛に歪む。
女性は衝撃を受けたと思しき後頭部を両手で押さえ、鋭い目つきで犯人を捜そうと
文字通り血眼になる。
「ほかのお客様のご迷惑になるような行為は慎んでください」
文面だけ見れば、怒りやら冷徹さが含まれているように思えるが
その声には呆れたようなイントネーションが含まれていた。
この時点で声の主は憤慨していないという事実が垣間見える。
「あんだよ……ちょっとくらいいーじゃんか、タカくん」
女性は真後ろに現れた高峰の姿を見るや否や、拗ねたように呟いた。
「よくねーですよ。会長さん、どうせ黒木に余計なこと吹き込んでたんじゃないのか?」
「んなことねーって、からかってるだけさ。コミュニケイションだ、分かるかな?」
「分かるけど……ほどほどにしてくれよ? さっきだって大変だったんだからさ」
「へぇ? 大変だったって? 何が?」
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