過去ログ - 死んじゃわない彼女と夢見がちな僕等
↓ 1- 覧 板 20
18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/03/06(日) 13:51:52.47 ID:M4hWSeDR0
「僕が、あんたに……?」
どんな夢を見させてあげれるだろう。
「だめ、だね。こんなこと言うなんて」
「構わない」
僕は、笑顔のまま泣く彼女に何かしてあげたかった。
大したことできないだろうけど
こんな僕でいいんならな。
「あんたのために、人並みな、平凡な夢を見させてあげるよ」
そう言うと彼女は驚いたように目を丸くした。
こんな変なことを言う自分なんかに、死にたいって言う自分なんかに
協力してくれるなんて思ってなかったって、そういう表情。
彼女の顔は段々と俯いていくと、小刻みに肩が揺れはじめた。
「お、おい、どうかしたのか?」
「………い、いや」
くつくつと、喉の奥から出しているような声に少し戸惑う。
何かおかしなことを言っただろうか?
と、先ほどの言葉を思い出してみる……。
「……ッ、わ、笑うなよっ!」
133Res/126.66 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。