過去ログ - 死んじゃわない彼女と夢見がちな僕等
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18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2011/03/06(日) 13:51:52.47 ID:M4hWSeDR0

「僕が、あんたに……?」

どんな夢を見させてあげれるだろう。

「だめ、だね。こんなこと言うなんて」
「構わない」

僕は、笑顔のまま泣く彼女に何かしてあげたかった。
大したことできないだろうけど
こんな僕でいいんならな。

「あんたのために、人並みな、平凡な夢を見させてあげるよ」

そう言うと彼女は驚いたように目を丸くした。
こんな変なことを言う自分なんかに、死にたいって言う自分なんかに
協力してくれるなんて思ってなかったって、そういう表情。
彼女の顔は段々と俯いていくと、小刻みに肩が揺れはじめた。

「お、おい、どうかしたのか?」
「………い、いや」

くつくつと、喉の奥から出しているような声に少し戸惑う。
何かおかしなことを言っただろうか?
と、先ほどの言葉を思い出してみる……。

「……ッ、わ、笑うなよっ!」



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